走行距離が増えたら出てきた左ペダルのガタ付きと異音を直すために
相変わらず暑い日が続いておりますので自転車に乗るのも躊躇してしまう毎日が続いております。
通常走行で唯一不快に感じる点
まず前回ギア比の変更を行ってから260km超走行している中で唯一不快に感じる症状。それは左ペダルのガタつきの悪化と異音です。
完成直後にはなかった症状ですが、走行距離1,000kmを超えた頃からまずペダルに少し力を加えて漕ぐと上記画像の黄色エリアでガクッというガタが発生しました。そしてついに同エリアで『カチッ』という何に当たっているのかわかりませんが異音がするようになりました。
当初はQRペダルのジョイント部分を疑い、いろいろ試した結果なぜか一瞬改善したのですがやはりまたガタつきます。要するに根本的な問題はペダルではないということです。
原因がペダルではないことがわかってすぐに疑ったのがクランクです。
すぐにクランクを疑った理由は開封時の寸法測定を行った際、構造を見て少し疑問に感じたからです。
自転車でよく見るのがシャフトをクランクアーム側面側からネジ(1本ないし対面で1本ずつの計2本)によって挟み込み、抜け止め防止としてセットスクリューで固定しています。
対して今使っているCPFS カーボンクランクです。
純正と比較して非常に簡単な取り付け方法が疑問の原因です。
抜け止めボルトのみですからクランクの回転方向の固定力はその抜け止めボルトの締め付けトルクだけとなり、スプライン部分にガタが生まれると締め付けトルクが下がれば回転方向にそのガタ分動いてしまう懸念があります。
ただこういった取り付け方法が他にないワケでもありませんし、他に代えもありませんので進めました。
ガタつきが出てきてたまたまペダルを都合3つ購入した経緯からペダル本体やアダプターを付け替えると一瞬改善しますがやはり走行距離を重ねると同じ症状が出てきます。
原因はそもそもペダルではなくこの左クランクアームの固定方法か、もしくは組立精度などから生まれたのではないかと思いました。
もちろん六角穴8mmボルト1本での固定だけですからメリットはクランクのメンテナンスやBBまでのアクセスの容易さとなりますが、そんなに頻繁に触る箇所ではありませんので日常での違和感解消の方がプライオリティです。
しかしクランクだけを安易に換えるだけでいいのか。そこがRCTで一番の問題になります。
TOKENのBBを前提に計算上0.2mm差で収まったベルトライン、クランクを換えることで何か違う問題が生まれるのか。やってみないことにはわかりません。
その辺も含めて自転車の構造に精通している方は難しくないことなのかもしれませんが、恐る恐るチャレンジをしてみたいと思います。
BOLANY – SPIDER LITE ARM CRANK
- できるだけ軽量であること
- 左クランクアームの固定方法
- BCD130mm
- アーム長170mm
様々比較した結果、今回もAliexpressで見付けた物を購入しました。また本体カラーはブラックだと純正のクランクアームボルトがレッドとなります。変更したかったのでついでに3色一緒に購入しました。
なおこのクランクのボルトは購入時BOLANY BIKE STOREへ質問した結果、M18だということでサイズを指定しました。
まだ物流の混乱を懸念しておりましたが8月2日に注文して1週間、9日には配送されました。
CPFS カーボンクランクの梱包をイメージしておりましたが意外にもしっかりとしたパッケージに入っており、一緒に購入したクランクアームボルトも同梱されてました。
ただし説明書の類いはありません。
なおこのクランク、セラミックベアリングのボトムブラケット(BB)も付いたセットです。できれば今付いているTOKENをそのまま使いたいのですがベルトライン次第では変更も考慮します。
まずはクランクのディテールから。
素材はアルミでCNCによるキレイで大胆な肉抜き加工です。そして手に持った感じはやはり軽いです。
左アームも肉抜き加工されてますが結構頑丈なイメージがするデザインです。
気になるウェイトを測定します。
カタログスペックのウェイトは右328g、左188gでトータル516gと差は+8.1gとなりました。
続いて一緒に購入したクランクアームボルトです。
CPFS カーボンクランク一式が脅威の471.9gでしたから+59.5gとなりますが日常の不快を解消するためには致し方ありません。
シェル幅は基本68mm、片側2.5mmのスペーサーを付けて73mmに対応ということでTOKENと同じです。そしてカタログスペックの全長97mm(TOKEN TK878TBT 実測89mm)でした。購入前にこの数値を見てやはりクランクシャフトの実物を測らないとわかりません。
TOKEN TK878TBTが90.1gでしたから+8.9gとなりました。当たり前でしょうが手で回すとヌルヌルキレイに回ります。
ベアリング部の厚みが12mmということでTOKENが10.5mmでしたから+1.5mmとなります。
CPFS カーボンクランクとは左アームの固定方法が異なるため、クランクシャフトの有効軸長とFスプロケットを取り付けてフレームセンターからのベルトライン寸法を計算した結果。
机上の計算ではTOKENのBBを使ってスペーサーを付ければ同じ寸法になることがわかって胸を撫で下ろしました。
装着作業とペダルガタつきの原因が判明
TOKENのBBのままでクランクシャフトの有効軸長を測り、片側2.5mm+0.5mmのスペーサーを付けました。なおこのクランクはシングル用ですのでスプロケットを付けて測ってみるとCPFSカーボンクランクの時と同じベルトライン寸法になりました。
左ペダルガタつきの原因
CPFSカーボンクランク左アームにある金属部(赤丸)に回転方向で若干のガタがありました。
スプライン部分のガタではなく、これが原因だと思います。
ここがガタつくのであればいくらボルトの締め付けトルクを強めても意味がありません。
実際クランクの根元でこの金属部(φ27mm)のガタが0.5mmだったとしてもペダルまでが170mmありますから単純に計算しても6.3mmガタつきますからかなり不快に感じるのはムリもありません。
ついでに前後タイヤのローテーション、各部洗浄とグリスアップ、各部ボルトの締め付けトルク管理を済ませて終了です。
乗ってまず感じたのがペダリングの剛性感が驚くほど上がりました。
当然BBに片側2.5mm+0.5mm、3.0mmのスペーサーを付けてますので両側で6mm保持寸法が伸びた分剛性は出ます。CPFSカーボンクランクはもちろん軽量ですが比べてみるとどこか貧弱さに思えてしまいます。
10km走行しましたがあの不快なガタつきは解消されました。
もっと早くに交換すればよかったなと・・・
アームの白いペイントロゴ、そのうち黒に塗りつぶそうと思います。
QRペダルを装着する場合の注意点
画像ではわかりづらいですが、このクランクアームはペダルを取り付けるネジ部が1.5mmほど凹んでます。この凹み部のおかげでまず黄色のロック保護バックルが最深部まで入らないこと。クイックリリースアダプターが下まで下げられず、ペダルが外れません。
ペダルごと外せばいいのですが、それでは何のためのクイックリリースだということになります。
結局のところ14mmのワッシャーを噛ましてかさ上げする方法しかなく、私の場合はチタンワッシャー(t=2mm)を付けました。
こうすることで黄色のバックルが最深部まで装着でき、バックルを外せばアダプターを下まで下げられるのでペダルはラクに外せることができました。
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