今回のカスタムでフォーク・ステム周り関連のポイントをまとめてみました
通勤快速仕様に主眼をおいたOX PECOのカスタムのポイントを3つ考えました。
- 内装変速機+ベルトドライブ化
- 14インチ→16インチ化
- フレームの特殊塗装・アルミニウムの機能性表面処理
今回のカスタムで一番悩んだ16インチ化。
14インチだからこそ折りたたみ時のコンパクトさが保たれるのにそこを踏ん切りを付けて敢えて16インチ化するので好き嫌いあるとは思います。
ただ基本はあくまで通勤快速仕様。
走行性能を少しでも向上できればそれに越したことはないので、滅多に畳まないコンパクトさを捨てます。
OX PECOの特徴的なフロントフォークとステム周りを思い切って換装しちゃいます。
スレッド式ヘッドをどうするか
OX PECOはスレッド式ヘッドです。
フォークを換装する場合、フォークの固定方法をどうするか考えなくてはなりません。
そこでいろいろ探しながら模索した結果、解決策になるかもしれないパーツを見付けます。
これらのパーツを購入しました。
VGEBYステムアダプターを購入した理由はOX PECOの純正のポジション(ハンドルを一番下に下げた場合)と同じ寸法になるからです。
またVGEBYに付属する調整スペーサーはアルミ製だったため、自分で切るタイプのカーボン製スペーサーを別途購入。
ステムトップキャップもカーボン製にしました。
念のためVGEBYステムアダプター同梱物一式のウェイトです。
カーボンスペーサーは後で切らないといけません。
スペーサーのウェイトです。カーボン製が半分の長さとして51.6g。14gしか軽くなりませんが3Kマットがカッコいいのでよしとします。
ステム周りの完成イメージ
早速必要なパーツを購入していきます。
まずは16インチ化に欠かすことのできないフロントフォーク。
RCTでも使っているメーカー、RIDELOVE Storeの16インチ版(フラットマウント)でフォークコラムは自分で切断するタイプです。
クラウンレース(下玉受け)は41.8mm-30mmを購入。
フラットバーはカーボン製でRCTと同じ幅460mmをチョイス。
ステムもカーボン製で純正と同じ90mmにしました。
ボルト類は全てチタン製にしてます。
完成イメージはこんな感じ。多分問題なくいけるはず。
後はフレームの塗装完成後、入念に測定してフォークコラムを切断して装着します。
フロントフォークにフラットマウントでRX4+を仮組み。キャリパーの存在感たるや。
なかなかなインパクトがある自転車になりそうです。
純正フロントフォークとのウェイト比較
実際フロントフォークを変更してどれくらいの軽量化が図れるのか確認します。
OX PECOのフロントフォークは1045.4g。ブレーキのマウントブラケット込みでサスペンション内蔵なので仕方ありませんが1kg超えです。
カーボンフォークは362.7g。純正と少し条件は違いますが682.7gの軽量化となりました。
純正ステム周りとのウェイト比較
実際ステム周りのパーツを変更してどれくらい軽量化できるのか確認します。
OX PECOのハンドル周りは771.2g。結構重いです。
今回のカスタムで大幅に入れ換えるステム周りで452.1g。カーボンスペーサーが51.6gとして503.7gですから267.5gの軽量化になりました。
ステム周りとフロントフォークを変えることで950.2gの軽量化を図ることができました。
今回のカスタムで唯一のワンオフパーツ
それはヘッドチューブとステアリングコラムの径違いを埋めるスペーサーです。
もともとPECOはスレッド式ヘッドでコラムは上下共にΦ30mmでした。
カーボンフォークは下Φ30mm、上はΦ28.6mmと上だけ1.4mm径が違いますからそのまま装着はできるもののコラムに少しガタつきが出ます。
普通に乗るのであれば特に問題はなさそうにも思いますが、やはりしっかり作りたいのと内径がΦ28.6mmのベアリングに変えればいいのですが、また違ったら余剰パーツばかりが増えるだけなので今回のカスタムで唯一のワンオフパーツを製作しました。
今回もFDBのヒンジ内ピンの製作を依頼した福岡市博多区東那珂にある『株式会社ゴク・デン』に図面を描いて相談。肉厚0.7mmということで難易度が高いことは承知してました。
ワンオフで依頼する場合、やはり1個だと相当単価が上がりますからできるだけ作るようにしてます。
ただ今回は思いのほか単価が高かったので相談した結果、同じ単価で2個製作してくれるとのことで即依頼しました。
発注書をメールで送ってからキッチリ2週間で完成。さすがの品質と迅速な納期にはホント頭が下がります。
計算通りピッタリ装着。
これでコラムのガタつきは解消されます。
想定通りに完成
ベアリングを圧入してフォークを通し、赤のヘッドセットキャップを装着した状態で41mmの部分でフォークコラムを切断。
PECOの純正フォークから16インチ用カーボンフォークに何らトラブルなく無事換装。
いい感じの仕上がりに大満足です。
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