すぐ直りましたが私の怠慢から生まれた変速トラブル
昨日はゆるポタからオフィスに戻り、気分が乗ってたのでそのまま作業を開始したら結局朝になりました。
一度自宅に戻るため早朝RCTで帰る時、乗ってすぐ異変を感じます。
いきなり訪れたALFINEの変速トラブルとその症状
ALFINE 11のシフトチェンジで7段と10段がおかしい。
症状としてはシフトアップ時には7段、10段ともに一瞬入るもののギア抜けというか2〜3段のようなペダルの軽さになり、シフトダウンすると一瞬も指定したギアに入らず同じ症状になります。
かといってALFINE 11自体は回りづらいとか異物感みたいなものも何も感じません。
ただ機械は人間の身体と違って寝れば治るということはなく、小さな不具合は放置すれば確実に悪化します。
必ず原因があるので確実に直していかないと深刻な故障や事故、ケガ、ひいては他人を巻き込むことにもなりかねませんので軽くスルーする訳にはいきません。
ひとまずできるだけALFINE 11のシフトチェンジは控えて問題ない8、9、11段のみ使って帰り、ネコたちにご飯を与え、水を交換して自分もシャワーを浴びて少しだけ仮眠してオフィスに戻ります。
今日の福岡は昼くらいに雨が降るかもとの予報が当たりました。雨が降る前にオフィスに戻ってこれたのでよかったです。
SHIMANO ALFINE 11における変速の仕組み
わかりづらいですがカセットジョイント(CJ-S700)の仕組みです。赤部はALFINE 11本体に取り付けられます。ALFINE 11本体は回り止めワッシャーでフレームに固定されるため回転方向には動くことがありませんのでカセットジョイント赤部は固定されることになります。
外周側の樹脂は回転する構造となっており、シフターワイヤーで回転します。
ALFINEはシフターから出るワイヤーのカセットジョイント基部(右側)からインナー固定ボルトユニット(Y6TV98070・左側)センターまでの寸法で変速の位置が合うようにできてます。
上記画像はイメージですが、ALFINE 11のシフターワイヤー組み付け時にきっちりワイヤーを伸ばしてピッタリ184mm(重要:11段時)で固定してます。
この寸法が合ってないとシフターで指定したギアに入りません。
SHIMANO ALFINE ギア飛びの原因
- SHIMANO SL-S700 – マニュアル(32ページ)
ユーザーマニュアル『乗車時の日常点検項目』にも記載されているのですが、セットラインが適正かを確認することを怠ってました。(乗車時の日常点検が改訂されてました)
変速がスムーズに行えない場合、カセットジョイントにある黄色のマーキング『セットライン』が合ってるかをまず確認です。
セットラインが合っていることを確認するということはワイヤーの出代が適正か否かの確認です。
ユーザーマニュアルの指示通りトップ・ノーマルの11速の場合は11段から6段(8速の場合は8段から4段)にシフトダウンして確認です。(旧ALFINE・NEXUS8速・7速などロー・ノーマルの場合は1段から4段にシフトアップ)
正常であれば6段時、固定されたフレーム側(右側の黄色い点)、ワイヤーで回転する車輪側(左側の黄色い点)が同じ位置(セットラインが合う)に来ますが、やはりズレてます。
具体的にはワイヤーで回転する(左側)黄色いマーキングが車体前方にズレています。
要するにワイヤーが引っ張られているので出代が短くなったということになります。
これが逆に車体後方にズレているとワイヤーが伸びたか、もしくはインナー固定ボルトユニットが緩んだかのいずれかなので大掛かりになります。
考えられる原因はひとつです。
見づらいですがシフターのケーブル調整ボルトが外に出て引っ掛かってました。
ハンドルバーの向こう側にある上にフロントバッグを装着しているので乗車時には目に入りません。
原因は運行前の未点検
セットラインもピッタリ合って変速も問題なくできました。
たったこれだけといえばこれだけなんです。
私の場合はGates Carbon Driveのベルトドライブ化に伴いSHIMANO ALFINE 11で内装変速機化しているので、外装ギアのようにチェーンではありません。油脂を扱いませんので油汚れの除去も必要ありません。錆びたり伸びたり切れたりして交換するコストも掛かりません。
ただALFINE 11のセットラインだけは確認が必要です。
このALFINE 11のギア飛びの原因はパーツ側には何の問題もなく、ただ単に私の怠慢から起こったトラブルです。
今回は何事もなかったですが、しっかり確認してから乗るように心掛けます。
なお走行距離が延びてきて起こる可能性の高いギア飛び、ギア抜けに関する対処方法は以下に記載してます。