[固定ポスト]都合6回に亘ったカーボンフレーム折りたたみジョイント部のポイントをまとめます
巷には多くの折り畳み自転車はありますが、フレームの素材が『カーボン』となると限られてきます。
例えば20インチの場合、メーカー(個別ショップ除)で3社です。
画像引用: AliExpress
16インチとなると過去にRENAULT CARBON8はありましたが、このフレームはSAVANE FDB16と一緒です。
SAVANEは20インチ、16インチ、14インチのラインナップすべてカーボンフレームということになります。
またカーボンフレームだからといって劇的に軽くなるワケでもなく、SAVANE FDBの場合は赤丸で示した折りたたみジョイント部、BB周り、リアエンド部はアルミです。
ですからウェイトでいうとアルミフレームより若干軽量であることが一番のメリットとなりますが、手の入れようがないフレームが少しでも軽量であることを求めるか、その少しの軽量化にコストを掛けないかはそれぞれの用途やお財布事情で変わってくるでしょう。
ただ金属製フレームと違って溶接されている箇所がないことからたまに話題に上がります『溶接部の破断』というものはありませんが、『絶対折れないのか』というと正直『わかりません』というほかありません。
ただメーカーから予想されるライフスパン、要するに寿命は10年と唱われていることから強度的に自信を持ってのことでしょうが運用方法によって左右されることなので過信はできません。
ちなみに私は純正オリジナルカラーとサイン関連を全剥離・指定色で再塗装してますので色が違うことはスルーしてください。
今回SAVANE FDB169Sを購入してからわかった『折りたたみジョイント部におけるポイント』をまとめてみます。
あくまで個人的に対策していることですので参考にならない場合があるかもしれませんのでご了承ください。
フレームジョイント部のガタつきと対策方法
- フレームがガタついたらヒンジ内ピンの出代を調整する
- ヒンジ内ピンのネジ山は工夫して保護する
まず最初に訪れるのがジョイント部のガタつきです。
ヒンジ部の保持力が低くなることでジョイント部に隙間が開いてきますのでフレームがガタつきます。
ヒンジを開けて回り止めボルトを緩めて赤丸のピンを六角レンチで回して出代を調整します。
ここは頻繁に緩みますので都度調整していくと問題が起きます。
回り止めの止めネジがピンのネジ山を潰してしまって途中から調整できなくなります。
私の対策方法は以下になります。
- M5の止めネジを頭がナイロン製のものに換える
- それでもネジ山を潰すので止めネジのサイズに切ったゴム板を噛ませる
こうすることでピンのネジ山を保護しつつ最後まで調整できるようにしました。
ジョイント部の摩耗と対策方法
- フレームジョイント部の摩耗保護に耐震シート/防傷シートを貼る
乗り始めてから少し経過すると、今度はジョイント部から黒いススのようなものが出てきました。
原因はフレームのジョイント部周囲はアルミ製ですが、一番圧力が掛かるジョイント部上側が摩耗してきたことです。
まずは1mm厚の耐震マットを切って保護しましたが、問題なく使えました。
ただジョイント周りの純正パーツ変更後からヒンジの保持力が上がったため、最終的には薄い150μmの防傷シートに変更して使ってます。
ただし注意が必要なのは、あまり厚いモノを着けるとフレーム側の折りたたみヒンジ部に大きな負担が掛かってしまうので走行距離などを加味しながら最大でも厚さ1mm以内を目安にヒンジの保持力を確認しながらヒンジ側のピンの出代を変えましょう。
もしSAVANE FDBが比較的新しい、もしくはそこまで走行距離を走ってないのであれば150μmの薄いモノを、走行距離が増えてガタつきが大きいのであれば0.5〜1mmくらいのモノに変えてもいいかもしれません。
折りたたみジョイント部の上側は自身の体重と自転車が受ける衝撃をもろに受けて相当な圧力が掛かりますので耐震シートといえど潰されてしまうので何度か調整が必要になります。
ヒンジの保持力が上がったのに縦方向にガタつきが出た原因と対策
- ヒンジの保持力が高いのに縦方向のガタが出たらジョイント部のピンを新品に交換する
ヒンジ内ピンを新品に換えたのに今度は縦方向のガタつきが出てきました。
原因はヒンジを支えるフレーム側のピンが曲がっていたことです。
国内の販売代理店とSAVA DECKから純正ジョイントセットを購入していたので交換したらガタつきは直りました。
SAVANE FDBシリーズに乗っている方もきっと訪れるであろう不具合ですので参考になれればと思いますし、もっと他によい方法があればコメントやと問い合わせフォームにでも教示いただけたら幸いです。