自分でカスタムするのであれば何かあっても自らで対処するしかありません
1月7日 フロントブレーキキャリパーのフラットマウント化に伴い、hope RX4+に換装しました。
組み付け後すぐのレビューでは前作のRX4と比較すると効き方がマイルドだという感想でしたが、結論から言うと今回組み付けたキャリパーは『不良品』でした。
ただ販売代理店のレスポンスいい対応の結果、中1日で新しいキャリパーを送っていただき交換できたので少し様子を見ていきたいと思います。GOLDRUSH担当者様の対応には非常に感謝してます。
あくまで不具合が起こったことの備忘録なのでメーカーや販売代理店へのクレームではないことを最初にお伝えしておきます。
急に感じた異変
1月7日 RX4+に換装後、雨天などでRCTには乗ってませんでした。
通勤で久しぶりに乗ったのは泊まりの出張に出る前日の12日朝。
いつも走る車も人も通りが少ない通勤ルートでマスターシリンダーの握る量が増えたこと。やけにフロントブレーキが効かないというかマスターシリンダーを握ってもローターが逃げることに気付きます。そして強く握ると低く鳴きます。出張準備でバタバタしているのといずれにしてもその翌日は自宅からそのまま泊まりで出張に出てしまうのでRCTはオフィスに置いたままにします。
14日は出張帰りのため自宅に直帰。翌15日、日曜の朝はバスでオフィスに向かいました。
オフィスの部屋に置いてあったRCTをフロアに出すとふと気付きます。
ブレーキローター外周が黒い
この感じの黒い汚れは明らかにブレーキパッドとローターに付着したブレーキフルードが熱で変色した色。そう、どこからかブレーキフルードが漏れてます。
換装直後のローターを見れば明らかに黒いことがわかります。
すぐオイルラインとキャリパーの接続部分を疑いますが、見ても触ってもオイルが漏れてる形跡はありません。ただ丸3日置いた部屋の床にフルードが滴り落ちてもないのでホント僅かな量だと思います。
いずれにしてもさすがにこのまま乗ることはできないので原因を究明するためまずはブレーキパッドを外します。
わかりづらいですがパッドのバックプレートが濡れてます。原因を調べるためキャリパーを外すしかありません。
外したブレーキキャリパーを凝視しながらマスターシリンダーをゆっくり握ってすぐわかったことが2つ。
- 大きなピストン周囲からのオイル漏れ
- 小さなピストンのボアキャップ側(画像上側)固着
大きなピストンはシーリング不良と思います。
組み付け時にピストンが動くかの確認をしていなかったので最初から固着していたのかわかりませんが、小さなピストンはよく見ると斜めになって本体シリンダー側面に噛み込んじゃってます。
いずれにしても手元にボアキャップツールを持っていませんので私では手の施しようがありません。
すぐにGOLDRUSHの問い合わせフォームより状況の説明を送ります。日曜日でしたが数時間後にはメールで返信が届きます。丁寧な文言でしたが長くなるので簡略すると以下2点です。
- 明日交換品を送るので入れ換えて様子を見てほしい
- 返送用レターパックで手元のキャリパーを送り返してほしい
機械部品ですし輸送での取り扱いや振動などで出荷前にチェックしていても不具合は起こるものは起こります。
何より迅速な対応をしてくれたGOLDRUSH担当者様には感謝します。
交換品の取り付け
中1日おいた18日、hope RX4+本体と納品書、返送用レターパックが送られてきました。
個人的にはこの作業、あまりスキではないのですが仕方ありません。前回同様カッパーワッシャー、インサート、オリーブ、シュールドなど接続パーツもすべて新品に交換しますので全部外します。
特にオリーブは一度締め付けたものを再度使い回すことはできません。
写真を撮り忘れましたがブレーキフルード注入作業中にマスターシリンダーを握って4つのピストンの出を確認しました。今回は4つ共に動きます。
本当にこの作業、苦手というか面倒なのでスキではありません。MAGURA HS33や特にフロントはOUTBRAKERもあって混入エアが抜きづらく、何度もブリーディングしないといけません。
ブレーキローター面は脱脂しましたが黒い汚れはカンタンに取れそうもありません。いずれ削れてなくなるでしょう。
今回の教訓: キャリパーを換装する際は一度ピストンが動くか確認をすること
組み付け後
今回のキャリパーはオイル漏れはなく、普通に作動してくれてます。
ブレーキローターの黒いラインはかなり消えてきましたがまだ完全ではありません。ただ効きに関しては当然ながら不良品と比較するとまったく別物ですがやはりRX4と比較するとマイルドな感じです。
ブリーディング3回目にしてやっと混入エアがなくなってきました。念のため後1回はしようと思います。