Gates Carbon Drive <br>リアスプロケットの取外し・取付け方

Gates Carbon Drive
リアスプロケットの取外し・取付け方

取り外すより特殊ツールを使わないで取り付ける方が面倒です

当BlogがGoogleのWeb検索から排除されて(画像検索やPinterestはされます)2ヶ月経ちましたが様々な対処をしたにも関わらずやはり個人Blogは排除される傾向のようで今まで特定の検索ワードで上位に表示されて辿り着いていたユーザー様は大幅に減りました。

個人的に検索サイトで調べる際、Googleでは個人Blogなどは検閲で排除され、企業やメーカー、もしくは販売店などしか上位に上がってこないので探すのに結構手間や時間が掛かってしまいますしディープな情報を探している場合は面白みに欠けます。

私の場合仕事や趣味など含め一通りRSSで情報を取得しているため、ブラウザはFirefox(機能拡張LiveMarks必須)を長く使っています。

広告がウザい場合はChromium系のブラウザ、Barveに切り換えて使ったりもします。

そして検索サイトは検閲がそこまで厳しくないMicrosoft運営のBingが一番有用に感じます。

Bing は情報を行動に変え、検索から実行まで迅速かつ容易に移行するのに役立ちます。
www.bing.com

どうしてもGMAILやYouTubeなどを使うのでGoogleアカウントはありますが、個人的にWeb検索では確実にGoogle離れが進んでます。

※これ以降ご説明する作業は私が独自に行っていることですので参考程度にご覧ください。またこの作業で発生する故障やトラブルの責任は負いかねますので自己責任でお願いします。

さてお問い合わせフォームを作ってから数件問い合わせが届いている中で「スナップリングは外せたけどリアスプロケットが外れない」との質問がありましたので私がやっている方法を公開します。

またアルフィーネ11sとは異なり8sは分解してのオイルディッピングになりますのでオイル交換では必須となる作業になります。

ご自身の所有する工具やスキルが不足する場合は最寄りのサイクルショップに相談して掛かる費用を確認して依頼することをオススメします。

作業はグリスなどで滑りやすくなっているのでケガをする恐れもありますので十分に注意しましょう。

内装変速機は Shimano ALFINE、ベルトドライブは Gates Carbon Drive(CDX)の場合です。

XMNリアスプロケットの形状

内装変速機がアルフィーネの場合、ベルトドライブがGates Carbon Drive – CDXですとリアスプロケット品番はXMN(SureFit 3-Lobe)になります。

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リアスプロケットの形状は車軸部が独特の形状をしていますが当然この形状には意味があります。

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アルフィーネ本体の車軸周りにある3つある凹部にスプロケット側にある凸部が噛み合うことで回転側が固定されます。

単純に凸凹部が噛み合うだけならそんなに苦労はしませんが、実際厄介になるポイントがあります。

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黄色〇の凸部3ヵ所はアルフィーネ本体の凹部に噛み合うのですが赤色〇のツメ部が厄介なんです。

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このツメ、車軸側に出っ張っていてバネの役割を果たして車軸とズレないようにガッチリ固定されてしまいます。このツメのバネの役割が取付と取外しを困難にしています。

リアスプロケットの取り外し方

カセットジョイントについては以下ポストに記載してます。

サイクルイベントのための<br>フルメンテナンス
連続100km走行をトラブルフリーで走るための準備
recodec.jp

スナップリングの取り外し方についてのコツは以下ポストに記載してます。

ベルトドライブ化カスタム完成後1年経過 <br>分解メンテとクリーニング
走行距離3,808km、走行時間238時間で各部確認と調整、そして何よりリアスプロケット周りの分解とクリーニングは今回のポイント
recodec.jp

後輪を外しカセットジョイント、スナップリングも取り外します。

用意するのはマイナスドライバー2本です。

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リアスプロケットの内側に掛かるバネの力を緩めるためツメの根元にある隙間、青色〇にマイナスドライバーを差し込んでツメを赤色矢印のイメージのように外側に開きます。

それだけで外れる場合もありますが、走行距離が長いと固着して外れにくくなります。

その場合はツメを赤色矢印のイメージで外側に開いたまま、もう1本のマイナスドライバーをスプロケットとアルフィーネ本体の隙間(紫色矢印のイメージ)に差し込みます。

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この時アルフィーネ本体の金属製防塵カバー(赤色円)にマイナスドライバーが当たらないように注意します。

外側の黒い本体カバーのところにマイナスドライバーを差し込み、マイナスドライバーの腹で少しずつ円周上に持ち上げていくと外れてくれます。

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リアスプロケットが外れたら滅多に外す機会もありませんので防塵カバーも外して中の汚れを除去します。

Gates Carbon Drive U – Sprocket installation with SureFit Tool

外す方法はGates Carbon Drive 公式YouTubeチャンネル(0:49〜)にありましたので参考までに。

リアスプロケットの取付け方

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Gates Carbon Drive SureFit Tool(画像引用:Modern Bike.com)

サイクルショップなど脱着の機会が多ければ装着する特殊ツール、SureFit Tool($132.91)を購入する手もあるんですが、個人だとそこまで使う機会もないので手動でできるならやってしまおうということです。

用意するものは樹脂ハンマーです。

取り外し方に比べて取付け方は少し厄介で、赤色〇のツメを先に2つほどアルフィーネ本体に入れ込みます。

その状態だとスプロケットは斜めになってしまいますが、入らない赤色〇のツメ1つの根元にある青色〇にマイナスドライバーを差し込んでバネの力を緩めた状態にして樹脂ハンマーで叩きます。

なお樹脂ハンマーで叩く際、叩いた力と振動がアルフィーネの車軸に伝わらないようにしてください。

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私の場合はテーブル2つの真ん中に車軸を逃がしてディスクブレーキの面(車軸ではなくアルフィーネ本体)で力を受けます。

内装変速機はその構造上、車軸の精度がキモですので横方向にいらぬ力を掛けると予想外のトラブルを招きかねません。

またディスクブレーキの面で受けるにしてもあまり強い力で叩くとディスク面が歪むこともありますので注意します。

思いっきり叩くのではなく、バネの緩みを確認しつつ少しずつ叩きながら押し込んでいくイメージです。

最後の赤色〇が本体に噛ませることができれば後は均一に全周を叩きながらスナップリングの溝より下まで押し込んでいきます。

最後にスナップリングを付けて完了です。

コツがわかれば何てことはないですが、最初は結構苦戦するかもしれません。

またこの作業を行うと高い確率でホイールバランスが狂います。

ご自身で修正できるのであれば問題ありませんが、もし技術的にできないのでしたら懇意にしているサイクルショップにご相談ください。

まとめ

取外しの際のまとめ

  • マイナスドライバーを使ってリアスプロケットにあるツメのバネの力を緩める
  • リアスプロケットとアルフィーネ本体の隙間にマイナスドライバーを差し込む
  • その際アルフィーネの防塵カバーに当たらないように気を付ける
  • ドライバーの腹を使って円周上に少しずつ持ち上げていく

取付の際のまとめ

  • 樹脂ハンマーで叩く力と振動がアルフィーネの車軸に掛からないようにセットする
  • リアスプロケットの3つあるツメの内2つを先にアルフィーネ本体に引っかける
  • 最後のツメはバネの力を緩めながら樹脂ハンマーで叩いて押し込んでいく
  • 樹脂ハンマーで叩く際に力強く叩かない
  • 最後のツメがアルフィーネ本体に掛かったら全周を叩きながらスナップリングの溝下まで押し込む
  • スナップリングの装着を忘れずに
  • ホイールバランス確認と必要であれば修正する