前回確認してわかった方法で英製油圧式ディスクブレーキキャリパーの分解メンテナンスを行います
先だって確認のため手元にあったhope RX4を分解して一通り分解と組立の脳内イメージができたので早速本チャンの分解とパーツ交換、組立を行います。
このメンテナンスは安全に関わることですのでご自身でされることを推奨しません。知識、経験、必要工具などがない場合は必ずサイクルショップなどプロに依頼してください。自身で行うメンテナンスは自己責任でお願いします。
hope RX4+の分解作業
まず車体からオイルラインなどは一切触らずにマスターシリンダーごと取り外します。
hopeのリペアパーツはこちらで購入してます。
念のためマスターシリンダーを握ってみると大きいピストンは動くものの小さいピストンは固着しているのかほとんど動作しません。
体感ではわかりづらいですが、これでは本来の対向4ポッドの性能がほとんど発揮されていないことになります。
ちなみにリアのRX4も同様に小さなピストンが固着してほとんど動作してませんでした。
ピストンをマイナスドライバーなどで押さえながらマスターシリンダーを握ってハブ側のピストンだけを引き出します。
ここまで引き出せれば問題ありません。この時点でキャリパー側のオイルラインを分解します。
引き出たハブ側ピストンをラジオペンチなどで挟んでボディから抜き切ります。
もちろんこのピストンは再利用できず、新品に交換します。
ボアキャップを外します。
手が油で汚れていたため写真は撮れませんでしたが、ピストンシールをボディから外すのは結構苦戦しました。
最後は千枚通しなどのような先が尖ったモノで刺しながら取り外しました。もちろん再利用はできません。
想定したピストンシールの裏表を確認するため仮組みしておき、装着時に間違わないようにします。
新品のピストンシール、ピストンを装着後、新品のボアキャップで封をして組立は完了。
とにかく油で手が滑るので予めダスターや業務用ティッシュなど用意しておいた方がいいです。
オイルライン組立
コーナーバーを装着するためにオイルラインを引き直した以来です。
今まで付いていたコッパーワッシャー、ブラスインサート、ブラスオリーブは新品に換えます。
外すのも面倒なのでブレーキホースを根元で切り落とします。
ニードルドライバーを使ってインサートが真っ直ぐブレーキホースに入るよう注意します。
油圧ブレーキホースは結構固く、また私のJAGWIRE HBK412はケブラーのメッシュが編み込んでいるのでホースカッターが着いたニードルドライバーを使ってます。
これで完成。
装着とブリーディング
マスターシリンダーに漏斗を取り付けます。
hope RX4+に同梱されているシリンジを使ってミネラルオイルをキャリパー側から注入していきます。
油圧ディスクブレーキをメンテナンスする際に欠かせないツールです。漏斗やダミーパッド、各メーカー用の接続アタッチメントなどこれ1つあれば非常に便利です。
私の場合、一度ミネラルオイルを装填してから漏斗に溜まったオイルを戻して再度下から注入して何度かオイルを循環させて混入エアを抜きます。
一通りブリーディングが終わってマスターシリンダー、キャリパーのポートを締めてからレバーを少し握ってピストンの動作確認をします。
握ったらすぐに4つのピストンが均等に動いてくれました。
どうしても油で汚れるため、最後にクリーナーなどで脱脂します。
フロント完成。ブレーキパッドは新品に交換済みです。
リアのRX4も同じく中身を新品に換えて完成。
走った完走としてはブレーキの効き方が相当柔らかくなりました。ガツンと効くのではなく柔らかく効くMAGURAのラジアルマスター本来の性質を改めて体感できました。
以降オイル漏れの確認と1週間後くらいに再ブリーディングをして様子を見てみます。
イメチェン
これまで不測の事態を想定してフロントバッグとサドルバッグを付けていましたが、今まで走行中一回も使ったことがありません。
普通にデッドウェイトになっていたのでバッグ類は一度外しました。
こういった場合『外したらトラブル』ってあるあるですが、これで様子を見てみます。
またこれまでずっと存在感があるBLUE LUGのトライアングルリフレクターを使ってきましたが、ミニの黄色が手に入ったので換えました。
控えめでかわいいです。
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