今回のカスタムでフレーム関連のポイントをまとめてみました(メッキ塗装のYouTube動画あり)
通勤快速仕様に主眼をおいたOX PECOのカスタムのポイントを3つ考えました。
- 内装変速機+ベルトドライブ化
- 14インチ→16インチ化
- フレームの特殊塗装・アルミニウムの機能性表面処理

アルフィーネ11にGates Carbon Drive – CDXはRCTで散々やりましたので問題ありません。

![RFB-1611s(OX PECOカスタム)<br>製作ポイント[クランク・サドル編]](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_glossy,ret_img,w_800,h_450/https://recodec.jp/blog/wp-content/uploads/2024/10/IMG_8088-1024x576.webp)
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16インチ化はフロントフォークの換装が必要になります。
そして今回、PECOのアルミフレームに一部特殊塗装を施す計画ですのでその辺も含めてまとめてみたいと思います。
これらの手配は福岡市中央区白金にある『自転車B』が手配してくれました。
アルミニウムパーツのアルマイト処理

PECOの折りたたみ機構における重要なパーツですが、今回差し色を赤に決めていたのでアルマイト処理で赤にしました。
さすが出来映えはキレイで組み付けるのが勿体ない気もしますが、これがないとフレームにならないので仕方ありません。
アルミフレームの下地塗装

YouTubeを観ていたら見付けた特殊塗装が気になっていろいろ調べた結果、仙台の塗装業者『阿部ボデー』さんに行き着きました。
自転車屋Bのメカニックが塗装関係にも詳しく、いろいろ教えていただきましたのでそこはプロにお願いしようということで阿部ボデーさんとの技術的な話やサンプル映像などを観ながら決めていきました。
またPECOのフレームの面倒な分解、発送まで全てやっていただきました。
PECOはやはり中古ということもあってフレームに大小傷があり中には結構深いものもあったらしく、それらの傷を消す作業からはじめていただき6月末に送ってからおよそ3ヶ月、無事下地塗装が完了しました。
下地塗装なので完成形ではありません。
このメッキ調にする場合、特に下地処理が重要とのことでした。



左はメインフレーム、中はヘッドチューブ、右はシートチューブとスイングアームです。



PECOのフレームは分割されているので今回はメインの特殊塗装1色+1色の2色で塗る予定です。
ちなみにこの塗装一式で中古のPECOが2台買えます(=_=)
なお特殊塗装へ入る前に全体金額の半分を手付金として指定口座に振り込みました。
アルミフレームではなかなか目にしない特殊塗装、完成が楽しみでなりません。
今回の特殊塗装は『メッキ調』
阿部ボデーさんから塗装作業のYouTube動画が送られてきました。作業風景は0:53〜です。
今回はアルミフレームのメインフレームとヘッドチューブのみメッキ調の特殊塗装を施しました。
この作業風景を観て見積額に納得できました。

こちらはメインフレームです。
写真で見てもピカピカさ加減がわかります。

次いでヘッドチューブがこちらです。
知っている人はわかると思いますが、鉄であればはるか昔からメッキ処理はできました。
金属の表面処理にはメッキ処理とアルマイト加工が一般的に知られていますがこの2つは異なります。
メッキは製品表面に金属の被膜を覆う処理方法ですが、アルマイトは製品の表面だけでなく内部まで酸化被膜を生成する加工方法になります。
メッキは表面の被膜がはがれたら製品の表面が見えるだけですが、アルマイトは製品の表面に浸潤しているので、はがすと製品自体がえぐられたように変形する可能性があります。
一昔前はメッキといえば金属、それも電気が通る金属であればできましたしドブメッキやテンプラメッキといわれる『溶解メッキ』であれば亜鉛やアルミニウムにもメッキ処理は可能でした。
ただ近年では樹脂にもメッキ処理を施すことができます。
ただこと塗装でメッキ調となるとスプレーとかで発売されたのは定かではありませんが2010年代後半になってからと思いますし、F1のヘルメットでメッキ塗装されたのもこの時期くらいかと思います。
そして国内の塗装屋さんが特殊塗料を使ったメッキ調塗装もこの時期ではないかと思います。(違ってたらすみません)
フレーム塗装完了


依頼をしておよそ3ヶ月。メインフレームとヘッドチューブはメッキ調塗装、シートポストとスイングアームはマットブラック塗装が完了しました。

絶句。超絶感動。言葉になりません。
さすがプロ。ビッカビカのメッキ調に仕上がりになってます。
顔がニヤついて仕方ありません。

各部のマスキングも抜かりなく、非常にキレイな仕上がりに大満足です。
予想外に苦戦したフレームの組み立て
自転車屋Bさんの作業スペースをお借りして何はともあれ早速フレームを組み立てていきます。

メインフレームにシートチューブを取り付けていきます。
PECOは前後で折りたためる構造のため接続部分が多いのですが、どうしても塗膜が厚いので穴部分が狭くなっており接続部のピンが入らないことに気付きます。
フレームの穴部分をできるだけ見える塗装部分に気を遣いながら細かな鉄ヤスリで削って穴径を拡げる作業が地味にしんどかったですけど何とか組み立てていきます。

時には樹脂ハンマーでピン頭を叩いて入れていきます。
このメッキのメインフレームにマットブラックのシートチューブ、赤のジョイントパーツがイメージ通りに仕上がっています。

最後にスイングアームを取り付けてフレームは完成。
待ちの時間が長かったですが、この出来映えを見ることができて大満足です。