トラ <br>みきもとの看板ネコ

トラ
みきもとの看板ネコ

早いもので息を引き取って1週間経ちました

仕方ないことですがやはり亡くなったことで気分が大きく落ち込んでいたことと、タイミングよく仕事も立て込んでいたのですが何とか少し気分も晴れてきましたので。


多分薬院3丁目や大宮1〜2丁目、平尾1〜2丁目にお住まいで西鉄薬院駅を利用する方なら1度は見たことがあると思うほど多くの方に可愛がられ、愛されたみきもとの看板三毛ネコ『トラ』は2022年5月30日18時過ぎに常連さんや多くの方たちに見守られながら息を引き取りました。

7歳の半ばくらい、人間でいうと40代半ばを過ぎたくらいです。

2015年4月初旬、店先に捨てられていたところを店主の親父さんに保護されて病院での診察からその年(2015年)の正月くらいに生まれたネコとのことでした。

とにかく人慣れ度が驚くほど高く、獣医さんからも「こんな(他人を怖がらない)ネコはあんまりいない」と言わしめるほどでした。

親父さん曰く、店先に寝ていたら1日100人近くにかまわれ、撫でられ、写真を撮られていたそうですから飽き飽きしていたかもしれません。

私がここにオフィスを開設したのが2020年2月ですので2年3ヶ月、ほぼほぼ毎日オフィスには来ているので確実に750日以上、朝昼晩顔を合わしていたと思います。

よもすればこの2年少し、自宅の保護ネコたちより長い時間接していたかもしれません。

2020年2月6日
2020年3月17日
2020年5月2日

出会った当初は足首を引っ掻かれたり、後ろからアキレス腱あたりを噛まれたり、抱けば腕を噛まれたりもしましたが顔を憶えてくれてからは「トラ、おいで」といえば割と遠くでもエサをもらえるかもと勘違いしてか寄ってきてくれてました。

2021年6月22日
2021年7月2日
2021年8月31日

とにかく人を怖がらないので店の軒先の台車、店前にあるコインパーキングのアスファルトの上だろうとお構いなしにお腹を出して寝る有様。

2021年7月24日
2021年7月30日
2022年2月8日

夜はお店の会計台で待機していれば誰かがおいしいものをくれることをわかっている利口さ。

2022年3月16日
2022年4月30日
2022年5月18日

そのトラに異変を感じたのはいよいよ春にさしかかろうとした4月初旬。

親父さんが「エサを食わん」といったので抱えてみると口から強いネコ臭がしました。うちのネコの経験からすぐに病院に連れて行ってもらいましたが血液検査の結果、やはり腎臓が悪く極度の貧血とのことでそのまま入院しました。

退院するも皮下輸液をしなければならず、親父さん1人では難しいため2日に1回(本当は毎日が望ましい)手伝って対応してました。

皮下輸液した日は元気なのにだんだん2日目が元気がなくなり、いよいよ毎日やろうとした矢先の5月27日に4回目の入院。

30日病院に行くも「もう厳しい」とのことで引き取って昼過ぎに帰宅。

痩せ細り、フラフラで歩けず冷たいコンクリートを探してはそこで横になる状態でした。

17時に急ぎお店に向かうもすでに呼吸は弱く、瞳孔は開き気味。最後の力を振り絞って店の入り口まで歩き、グッタリ横たわってしまいました。

近くにいる人は覚悟を決めて見守る中、ゆっくり息を引き取りました。

その日のその後のことはよく憶えてません。

翌日10時半、親父さんの希望通り一緒に亡骸を火葬しに赴きおよそ2時間半。

トラは虹の橋を渡っていきました。

簡易祭壇

本当にたくさんの人に愛されたネコでした。

もうあっちの世界で、またコロコロとその辺で寝そべっていることでしょう。