同じメーカーで長距離走行の快適性と軽量化を両立したサドルへ変更してみる
計画の段階で決めて購入したサドル、TIOGA(タイオガ) SPIDER STRATUM(スパイダーストレイタム)のカーボンレールをずっと使ってきました。
とにかく軽く、ネット状(ウェブメッシュ構造)の座面は自転車のことをあまり知らない方にも目に留まる特異なデザインのサドルです。
SPIDER STRATUMの弱点
街乗りでは何も文句の付け所はなく、不満はありません。
唯一の弱点は長距離走行です。
RCT-2011sはフラットバーですから姿勢が立ち気味になるのでどうしてもサドルに掛かるウェイトの比率は高くなります。乗り方やセッティングを繰り返してもやはり連続走行距離が70kmを超えてくるとどうしてもお尻が痛くなってきます。
その対策のためサドルクッションをフロントバッグに常備しているのですが、ふと思ったワケです。
軽量化のために使っているサドルなのにフロントバッグに110gを超えるパーツを持ち歩く無意味さ。
それなら少し重量が増しても快適なサドルにしてサドルクッション持ち歩かなくていいのではないか・・・
ということで発売当初から気になってはいたもののSPIDER STRATUMを気に入っていたので使ってきましたが、いよいよ次の春に向けて少し改善していこうと購入してみました。
TIOGAというブランド
計画当初よりグリップと同じメーカーで揃えたので今回も同じ『TIOGA(タイオガ)』です。
TIOGAは神戸にある自転車及びパーツの輸入卸業、株式会社マルイのパーツブランドです。いわゆる商社ですから自社工場で作っているものではなく、自社で管理している中国や台湾で作った商品を輸入して売るということになります。
少し異なりますが『ROCKBROS(ロックブロス)』は2015年 姫路に日本法人(日本法人の住所をストリートビューで見ると怪しいですが)を置き、中国の自社工場で製造を行って売る形になってます。AliexpressでのROCKBROSの商品の豊富さを考えると詳しくはわかりませんが大元は中国の法人かもしれません。
ただ個人的にはどこの国で作られているかということが重要ではありません。
使っていて思いますが、ROCKBROSは縫製や生地が丈夫でしっかりしているので長持ちします。商品企画や品質管理がしっかりしている印象ですから多少価格が高くてもチョイスしてます。
TIOGA(マルイ本社もストリートビューでは怪しいですが)もサドル、グリップ共に満足して使ってますので信頼してます。
ただ実際粗悪品を作って売るメーカーや販売店は少なからずどこの国でもあるのが実情です。その辺は注意しながらも避けられない場合もありますので割り切るしかありませんし、一度粗悪品と確認できたら二度とそのメーカーや販売店から買わないことを徹底していくほかありません。
パッケージ
RCTの計画当初は軽量化に主眼を置いていたのでスパイダー系を選択しましたが今回はアンダーカバー、カラーはブラック、レールはスパイダーストレイタムと同じカーボンをチョイスしました。
なおアンダーカバーには座面が15mm広い女性用の『ハーズ』もあります。
私はSTRATUM(ストレイタム)を購入しました。
早速届いたので開封レビューをしてみます。
ステキな箱に入ってきました。
台湾製です。
開けると本体は厚い台紙に固定されてます。
ディテール
マットブラックの表面、ブルー系グレーのサインデザインで一見落ち着いた印象です。
レール部のロゴがSPIDER STRATUMと比べると目立つようにデザインされてます。またフォーム材パッドの分座面は厚くなってます。
わかってはいましたが裏はド派手なレッドで、大人しい雰囲気の表面と比較するとそのコントラストが激しいですがこういうのはキライじゃないです。
今回もカーボンレールをチョイス。
マットブラックの座面下には『バイオ X パッド』というフォーム材パッドがあります。厚いところは目測で10mmほどありますが、柔らかいというより固い反発マットという感じです。
SPIDER STRATUMのウェブメッシュ構造も座面はしなりはしますが、その上に10mmの反発マットが重なってるので座り心地は別物だと思います。
カタログスペックのウェイトは150gなので誤差の範囲です。SPIDER STRATUMの実測ウェイトは123.0gでしたので本体の比較では+27.6gとなります。
私の場合サドルクッション(112.5g)を含めてしまうとトータル235.5gと-84.9gですから装備重量的には軽量化になります。
実装着
やはりSPIDER STRATUMは派手なデザインでインパクトが強いのでUNDERCOVER STRATUMは落ち着いた雰囲気なります。
実際私の場合はサドルバッグが着くので見えませんが、後ろから見ると挑戦的な赤が印象的です。
座面自体の寸法はSPIDER STRATUMと同じです。女性用のハーズは幅155mmになります。
こうやって比較するとSPIDER STRATUMの座面の薄さが際立ちます。
First Impression
フラットハンドルで姿勢が立ち気味になりますのであくまで個人的感想です。
SPIDER系と全く異なるのは以下3点です。
- フォーム材パッドのおかげで適度なクッション性
- 路面の小さな凹凸の衝撃を吸収してくれるため乗り心地が柔らかく感じる
- 座面の摩擦が高いので前後に滑らない
SPIDER系は多少しなるといっても路面の小さな凹凸もダイレクトに身体に伝わりますが、UNDERCOVER系はフォーム材パッドがあるおかげで衝撃を吸収してくれるので乗り味が柔らかく感じます。
またSPIDER系は座面が樹脂なので摩擦が低く滑りやすいため、お尻が痛くなったとき走りながら前後にお尻を動かして座るポジションを変えることができました。
ただUNDERCOVER系は一度座ると吸着したような感じになるため一度腰を浮かせて座るポジションを変えるようになります。
あまりサドルに荷重をかけない乗り方をするロードバイクはわかりませんが、RCTの場合適度なクッション性はよいとしてポジションが固定されることが吉なのか凶なのかは100kmほど連続走行しないとわかりません。
100km走ってみました
実際100km走ってみましたがやはりUNDERCOVER STRATUMでも70km過ぎるとお尻は痛くなりますので、RCTでロングライドをする場合はインナーパンツかサドルクッションは必須だという答えになりました。
実際通勤や近場へのポタリングなどであれば両モデルに大きな違いはありませんので個人の好みの問題になるのかもしれません。
特徴をまとめてみると以下のようになります。
- SPIDER STRATUM: 見た目のインパクト・軽量・破れたりしない構造と耐久性・座面位置を容易に変えられる
- UNDERCOVER STRATUM: 落ち着いた見た目・フォーム材のクッション性・高いフォールド性
このページはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。