軽量化を求めて辿り着いた制動装置とフロントハブを入手
なかなか自転車を触れてませんが、ここ最近届いたパーツを一気にご紹介します。
ルーティンワーク以外にも先月末より新たなクライアントからの依頼で企画書やら見積やら何かと立て込んでてなかなか自転車に触れてません。
そこで今回はここ最近届いたパーツなどを一挙に公開します。
Contenst
Shimanoのコンポーネントを選ばなかった理由
新たに購入するパーツの項目と購入先、価格、平均重量を常にエクセルへ入力しているのですが『ブレーキ周りを考える』ところで当初Shimanoのコンポーネントでいく予定でした。
ただ実際平均重量を足していくと思いのほか重くなることが判明しましたのでひとつひとつパーツを吟味していったのですが、その中で特に目に付いたのがブレーキレバーとブレーキキャリパーです。
Shimano XTR系ではレバー、キャリパー共に平均重量312gですので合計すると1セット624g、前後で1248gと1kgを軽く超えてしまいます。これはドライウェイトでかつホース類が入ってませんのでトータル1400gくらいいきそうな勢いです。
この辺の軽量化を考えていろいろ調べていると、自転車初心者にはあまり馴染みがないメーカーに辿り着きます。
ただとても魅力的なパーツ類でしたので当初の計画を大幅に変更してかなりオーバースペックなのを承知で進めることになりました。
油圧式マスターシリンダー『MAGURA HS33』
油圧で軽いブレーキはないものか・・・ 夜な夜ないろいろ検索している内に『超軽量』の単語に目が留まります。
セットで200gを切るものまであるドイツのメーカー、MAGURAです。
実は個人的にこのメーカー、遙か昔のエンジニア時代に繋がりがあったのですがまさか自転車パーツを作っていたとは知りませんでした。MTBの世界では相当有名なんですね・・・
超軽量で高性能なレバー(自転車の世界でもマスターシリンダーっていうんですかね?)&キャリパーセットもあるのですが、派手なプリントに若干気が引けます。
そこで探しているとシブいのがあるではないですか!ということで見付けたのが『HS33』です。
Shimanoは横押し式マスターシリンダーなのですがMAGURAはラジアルマスターシリンダーです。
ラジアルマスターシリンダーのメリットは何といってもリニアで繊細なコントロールができることですが、(自転車にそこまで必要かどうかはさておき)現在のオートバイのレース仕様などは大体この形式です。
多分油圧リムブレーキセットのレバーだけが売っていたので目星を付けました。ウェイト90gは相当魅力です。
https://ikkeibike.stores.jp/items/53e1b29f83f15354d80000fd包装
オリジナルスペアパーツと記載されているとおり、こういったメーカーは部品単位で様々なパーツが売っているので補修やカスタムが自在なのはうれしいです。
取付の注意点
このハンドルレバーは左右共用でどちらにでも取り付けられます。そしてこれはMAGURAのお決まりみたいですがハンドルバーに取り付ける際、クランプ側のM字ロゴをこの状態でハンドルバーに取り付けます。またロゴ両脇の↑側のヘキサを先に締め込み、最後に下を締める順番を間違わないようにします。
あまり締めすぎると樹脂製なのでクラックが入るとのことで注意が必要です。
価格は@¥7,700-。2フィンガーのレバーだったのもチョイスのポイントでしたし派手なプリントもなく、個人的になかなかよい買い物ができたと思います。
※さらに繊細なフィーリングの『MAGURA MT4』に換装しました。
油圧式対向4ポッドブレーキキャリパー『hope RX4』
検索していて目に留まったページを何気に見ていて『なんだー、フラットマウントか・・・』と消沈していたのですが、HOPE代理店 GOLDRUSH AJITOのページを見ているとあるではありませんか!ポストマウントが!
ということで目星を付けます。
前後しますがブレーキを検索してたらまずはこのキャリパーを見付けて購入を決め、次にレバーだけを探してMAGURAのレバーに決めたという順番です。
本当に調べていくといろいろわかってきて楽しいです。自転車のブレーキフルードに自動車やオートバイに昔から使われているグリコール系のDOTオイルがあったのを知ったのもGOLDRUSH AJITOのページでした。
ていうかDOTって今はグリコール系の5.1なんてのもあるんですね。
昔はシール類が劣化しやすいシリコン系のDOT5しかなかったので驚きました。
吸湿性の高いフルードは雨の日や屋外では交換するな!と気にしてたのが懐かしいです。
今回、MAGURA HS33をチョイスしたので私の場合、フルードはShimanoやCAMPAGNOLOも推奨している鉱物系のミネラルオイルになります。パッキンなどのシール類他DOTオイルと互換性がないので間違わないようにします。
ウェイト111g (パッド&接続パーツ含)と相当魅力的なキャリパーですが宅急便の箱を空けて緩衝材を取り除いたらスゴくかっこいい箱に思わずニヤけてしまいました。
最初リアキャリパーは2ポッドのX2でいこうとしていたのですが、パッドや接続パーツが別売りだったのと、決定的だったのはフルードがDOT用しかなかったのでRX4を2つにしました。
開封
しっかり緩衝材で保護されています。キャリパー左側がボルトやオイルライン関係、右はパッドです。私自身、根が地味なのでカラーは控えめなブラックにしました。
まず驚くのが手に持った時の軽さ。そしてCNCによるアルミ合金の削り出しで相当凝った加工をしているのがわかります。
ミニベロやフォールディングバイクにはどう考えてもオーバースペック笑
加工技術、精度など格段と進歩しているのが目に見えてわかりますが、ブレーキの基本構造は昔と変わってなかったのでホッとします。
- 赤パッド: スタンダード用 レジンパッド
- 青パッド: ロード用 イタリアの名門GALFERが作ったパッド
パッドの詳細はこちらです。
ダミーパッドまでムダにかっこいい(゚Д゚)
ポッド形状
片側2ポッドの計4ポッドです。フロントフォーク側(左)のポッド径が大きく、後輪側(右)が小さいです。
小さいポッド→大きなポッドが順に動作することでコントローラブルな効きを生むのでしょう。
これでいてカタログスペックでのウェイト111gはさすがです。
キャリパー単体で83gは相当軽いです。
装着イメージ
フレームを塗装に出してるのでテスト用CARBONフロントフォークに仮付けしてみました。
最終的に固定ボルトはチタンにするので締め込んでません。
それにしてもポッド周りの造形が派手ですよね(゚Д゚)
実際このまま装着すると間違いなく効き過ぎるので注文しているABSを装着しないとフルブレーキで身体だけが飛んでいきそうです(-_-;)
いずれ組み上がった時にいろいろ試してみます。
それにしてもメカ好きですから造形が美しくて眺めてるだけでも楽しいですし、とてもよい買い物ができたと思います。
価格は@¥12,800-(パッド2セット、ホース接続パーツ込)ですから個人的にはかなりお得なんではないかと思います。
※この後フォーク変更に伴ってフロントだけRX4+(フラットマウント)に換装しました。
MAGURA HS33 + hope RX4
当初予定していたShimano XTR系ブレーキセットから軽量化を図るために大幅に計画を変更して選んだMAGURAとhopeです。
ウェイト(1セット)
実測: 203.1g
2セットでも406gほどということで選んだ甲斐がありました。ドライでホース類もないですが、前後セットで概ね500gくらいでしょうか。
性能とウェイト、何より価格含めた納得感がかなり高いのでとても満足です。
フロント側はこれにOUTBRAKERのABS(油圧のプレッシャー上限をコントロールする機構)を付けたいので、オイルラインを工夫して取り付けたいと思いますがいずれにしてもフレームが完成する年明け半ば頃になりそうです。
センタロック式Fハブ『SHIMANO HB-R7070』
『ホイール周りを考える』でわかったEスルーアクスルから迷ったFハブは結局Shimanoロード系コンポーネント 105からチョイスしました。
もちろんこのままでは入らないのでアダプターをかませます。
Shimanoのパーツが12月に一部入荷していますがなかなか手に入らないものも多くあるようです。
カタログスペックでのウェイトは165gです。
カタログスペックのウェイトより3.6g軽量です。
これにカーボンリムを組み合わせるのですが、スポークを段取りしてるので完成はもう少し掛かりそうです。
価格は¥5,298-とShimano 105はコスパがいいといわれている理由がわかります。
カネミツ たわみゴム
細かいことなんですが、PLATT CARBONハンドルバーに変えた時にバーの内径が大きすぎてTIOGAのバーエンドが保持できない問題を解決します。
個人的に迷ったら『モノタロウ』。
特にこういったゴムとか継手、電機部品などを探す時に結構役に立ちますし、新たな発見もあります。
『PLATT CARBON ハンドルバー』でバーエンド内径がφ19mmでしたので外径φ18mmのたわみゴムを探して2つ購入しました。
内径がφ9mm(ボルトM5)ですが、たまたまデスク内にあった外径φ8mm(内径φ6mm)、長さ8mmのスペーサーがあったので入れてます。
これでしっかり保持できましたので走行中に外れる心配をしなくて済みそうです。
価格は@¥78−ですが配送費の方が高かったです笑
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