やはりというかカンタンにはいきません(+_+)
なまじ知識が付いてくると思い込みと決めつけで物を見てしまう・・・
何事も順調にいきそうで案外うまくいかないもんです。
まず作業前、余計な部品を片付ける際にY氏よりお借りしているSHIMANO R140のマウントアダプターとNuttのマウントアダプターを手に取ったときに違和感がありましたので念のため測ってみます。
SHIMANOのマウントアダプターの厚みは実測10.82mm、対してNuttのマウントアダプターの厚みは9.9mmですからおよそ1mm違います。
1mmくらいの差であればキャリパーを取付る際に微調整できるので別に大きな問題ではありません。原因は異なりますがなぜかこの時点でイヤな予感がしました。
しかし仮組みしてみないことにはわかりません。
フォークの交換ですからそんなに時間も掛かりませんのでサッサとやってみようと思います。
まずは現状のSILVEROCK、新しいULLICYCの実運用ウェイトを計測しておきます。
SILVEROCKはヘッドセット、マウントアダプター、M5チタンボルト2本となります。ステムワッシャーが20gですので概算で368.5gとします。
ULLICYCは固定ボルト、マウントアダプター、M6チタンボルト2本です。
その差は76.4gですから強度アップを考えれば御の字です。
仮組みします。
どちらが問題? いえ、問題は私です(+_+)
まずはアタリを探るためにネジ類は締め込まずに半固定した状態で組みます。
はい、早速問題が発生。コレこのままでは装着できません。
テスト用に購入したカーボンフォーク、現状のSILVEROCKを組んできましたし、構造的理屈はわかっているのでディスクとアダプターの間に隙間がないのはありえません。接触するかしないかギリギリですが実際走れば振動などで確実に接触します。
念のためムリをしない程度に仮組みしていきます。
F140と唱ってますので当たり前ではありますがブレーキディスクとキャリパーの周方向における位置関係は問題ありません。
おわかりの通りマウントアダプターがディスクに当たるほど隙間がないということはマウントアダプターのボルト穴は車体中心部側にズレることになります。
キャリパーをブレーキディスクに添わせて入れ込むと案の定ボルト穴は合いません。ズレている寸法は2〜3mmほどだと思います。
SHIMANOのマウントアダプターより1mmほど薄いNuttのマウントアダプターでコレですからSHIMANOであれば間違いなくブレーキディスクに接触します。
フォークにおけるマウントステーの詳細なアライメント寸法はわかりません。
ただSILVEROCKはアダプターを介しても問題なく装着できましたし、お借りしているSHIMANOのIS→PMマウントアダプターは1mm厚いですからさらにズレます。
念のためもう一度商品ページを確認します。
確かによく読むとマウントの寸法は50mm(ISは51mm)と唱っておりますが、『インターナショナルスタンダード』という文言は書かれてません(=_=)
見た形状がそうなだけで私自身が勝手に『ISだ』と思い込んだと言われれば返しようもありません笑
これは罠か? いえ、あなたが確認を怠っただけです。
これは笑うほかありません(*^O^*)
現物を手にしてハッキリわかったこと。
IS→PMのマウントアダプターを装着するのであれば、このULLICYC カーボンフォークのマウントステーの位置が問題になってブレーキキャリパーが装着できないということです。しかし素材はカーボンなのでこのマウント部を加工することはできません。
このままでは装着できないので対策を考えるほかありません。
ここまで来たらやるしかない対策
解決法はそんなに難しくはありません。
ブレーキディスクの位置は変わらないのでキャリパーの位置を車体中央部より外側に2〜3mmズラせばいいのです。
フォークのマウントと接触するマウントアダプターの赤い部分を2.5mmほど(加工前に詳細寸法測定)削るしか方法がありません。
幸いアルミ合金のマウントアダプターの厚さは10mmありますので、削ったキワにクラックが入らないようR加工などで工夫して対応できます。
併せてマウントアダプターをフォークに取り付けるチタンボルトの長さを18mm→15mm以下の物へと変更する必要があります。
金属加工業者さんと連絡が取れ次第相談してみます。
また人柱的なレビューになりました笑
ということで結局バラした自転車は元へ戻し、マウントアダプターの加工が済み次第再度チャレンジということになります。
ストアへ質問したとき『ISか否か』を聞けばよかったのですが、『違う』と返ってきたところで『ではどうするんだ』という話になります。大きな固定ボルトが埋め込まれている20インチ用フォークは現状他にありません。
結局購入して寸法を測りながら解決策を見付けて対応していくしかありません。
よもすれば「装着できないから返品」という人が大半だと思いますが、個人的にはこういう方がワクワクしてしまう性分なのでとても楽しいです。
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