走行距離3,808km、走行時間238時間で各部確認と調整、そして何よりリアスプロケット周りの分解とクリーニングは今回のポイント
2022年3月12日に初期型が完成してすでに1年が経過しました。
今年に入ってからは通勤主体でポタリングすらできずにいますが、やっと時間が出来たので懸案だった全部分解しての各部の確認、締め付けトルク管理、クリーニングとグリスアップなどのメンテナンス、前後タイヤのローテーションをします。
まず作業開始前、後輪周りを取り外す作業であればALFINE 11の場合は必ず11段にしておきます。
全パーツ取り外し
自分で何度も組んでるので順番含め身体で覚えてますから取り外し自体は30分も掛かりません。各部位毎にまとめていたのを場所移動のため無造作に置いちゃってます。
確認して良かったこと
フレームやホイールは定期的に水拭きしてからバリアスコートでコーティングしているので外側は1年経ってもそこそこキレイな状態を保ってますが、やはり分解しないと掃除できない箇所や分解して気が付くことは少なからずあります。
まず今回分解して確認できてよかったことが2点ありました。
フロントスプロケットの1つのボルトが緩んでました。ユルユルというより締め付けトルクがここだけ低かったのでそのままにしていたら外れていたかもしれません。
タイヤを外したところフロントのリムテープがズレてました。
これ以上ズレてしまうとニップル穴にチューブが入り込み、パンクしちゃいます。過去リアで同じ症状のパンクに見舞われたことがありますのでホントバラして確認しておいて良かったです。
前後共にリムテープをすべて除去して巻き直しますが今回は2重に巻いておきます。
フロントタイヤと比較してリアタイヤは倍くらい摩耗している感じですからローテーションします。
現時点でRCTはクリンチャーですが、今年の夏にリムも含めチューブレス化も考えてました。ただタイヤのローテーションが容易にできることを考えるとチューブレスだと結構大変だと思うのでこのままクリンチャーで乗っておこうと思います。
リアスプロケット周りのメンテナンス
これはGates Carbon DriveにALFINEという組み合わせの特徴のひとつになりますが、スプロケット比変更などでリアスプロケットを交換した際に気が付いていたことで今回のメンテナンスで一番のポイントです。
ALFINEの変速はシフターから出るワイヤーを巻き取る『カセットジョイント』を介してALFINE本体を操作します。
このカセットジョイントは外からでも清掃できるのでキレイに保てますが後輪一式を取り外して見てみると・・・
またALFINE持ちの間では非常に厄介だと噂のスナップリングを外してリアスプロケットを外してみると・・・
外側からは見えませんし、バラさないとクリーニングできない箇所がこんな状況です。
ALFINEの金属製カバーを外し、汚れを除去していきます。
徹底的にクリーニングしてグリスアップします。
ALFINEでGates Carbon Driveを運用している方で、リアスプロケット周りを放置しているようでしたら一度クリーニングすることをオススメします。
厄介なスナップリング着脱のコツ
取付も取外しも厄介とよくいわれますがコツさえわかってしまえが取外しで数秒、取付で手間取っても1分以内で作業できます。
用意する物はマイナスの精密ドライバー2本。
スナップリングの切れ目近くにある赤丸の凹んでる部分にマイナスの精密ドライバー1本を差し込んでこじれば浮いてくるのでもう1本を浮いてきた隙間に入れていけばすんなり外れます。
取付はグリスで滑って若干手間取りますが感覚としては取外しの逆です。
組み立て
クリーニングしながらグリスアップ、ボルトの締め付けトルクはしっかり管理していきます。
ブレーキライン、ワイヤーライン共に引き直して再利用できる結束バンドで固定し、前後ブレーキキャリパーの位置決めをしながらボルトで固定していきます。
保安部品やバッグ類を取り付けて完成。
最後は忘れずに変速を6段目に合わせてカセットジョイントのセットラインの確認と調整をして作業完了です。
分解開始から全作業完了までおよそ2時間半。
RCTもキレイになりましたが不思議なことになぜか心もスッキリします。