ドロップでもなく、ブルホーンでもない、コーナーバーをチョイスしてみましたが・・・
梅雨時でもあり、仕事にプライベートにと何かとバタバタしていたので雨天以外は通勤以外自転車は乗れてませんでしたのでひさしぶりの更新となります。
さて、RCTのカスタム当初よりハンドルバーはPLATTのカーボンフラットバーを使ってきました。
とにかく98.7gと軽く、また幅が460mmと狭いので街乗りには最適でした。
ただ私の運用上、1点だけ不満がありました。
幅の狭いフラットバーですとハンドルを握ると自由度がなく、ポジションが固定してしまうため連続走行距離が70kmを超えると特に肩周りが固まってしんどくなります。
GWのツール・ド・国東でミニベロ3台が集まったときに、omatsuさんのTernはドロップ、N氏のBirdyはブルホーンですから走行中握る箇所を変えることで姿勢も変えることができます。
街乗り主体ですし、小径車で100km超のロングライドという苦行をしなければフラットバーのままでもと思ってました。
ただ若干モヤモヤが残っていたのも事実で、日課のAliExpressを眺めているとふと目に付いたの一風変わったハンドルバーです。
ツール・ド・国東以降では付属品を新品に交換以外通常メンテナンスしかしておりませんので久しぶりに新たなパーツを購入してみました。
omatsuさんのTernのドロップでもN氏のBirdyのブルホーンでもない形状だったのが決め手です。
そもそもドロップにしてもブルホーンにしてもラピッドシフターを付けた場合、かなりな不格好になるのは明白です。
後日自転車の先輩、Y氏から教えていただいた内容をまとめてみます。
この形状はSURLY Corner Bar(コーナーバー)がオリジナルとのことです。
ロードバイクなどのドロップハンドルはマウンテンバイクやクロスバイクに用いられるフラットバーとでは各部の寸法が異なります。
まずクランプ部はドロップハンドルの場合φ31.8mm(もしくはφ25.4mm)が多く、フラットバーでは主にφ25.4mm(もしくはφ22.2mm)です。
またグリップ部はドロップハンドルの場合φ23.8mmが多く、フラットバーはφ22.2mmとのことでシフトレバーやブレーキレバーの互換性がありません。
もしマウンテンバイクをドロップハンドル化したい場合、寸法が異なる互換性の問題からシフトレバーやブレーキレバーを買い換えなければいけないということになります。
そこでマウンテンバイクの主な規格であるクランプ径φ25.4mm(スペーサを挟めばφ31.8mmにも対応可)、グリップ径φ22.2mmにして今まで使っていたシフトレバーやブレーキレバーをそのまま移植できてドロップハンドルのような形状にしたのがコーナーバーということです。
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いろいろ調べてみるとカーボン製もあるのですが、ロードやグラベルなどに使われているクランプ径φ31.8mmばかりでフラットハンドルのクランプ径φ25.4mmはアルミ製しか見当たりません。
いずれカーボン製も出てくると思いますが、ポジションが大きく変わる今回はテスト的にアルミにしてみます。
PLATTのフラットバーと比較すると実測で握る高さは80mm下がり、握る幅は片側50mm外側になります。
今のサドル高さと握る箇所が概ね同じくらいか少し下がる感じです。
ハンドルバーは全部バーテープにすることもできますが、今回はあえてグリップを付けます。
併せて購入したもの
ハンドルバーの形状が特殊なため、ハンドル中心部に輪っかのような形状のモノは相当な伸縮性がなければ入りませんので注意が必要です。
バーテープは車体に合わせて青をチョイス。
フィニッシュテープはバーテープに入ってますが念のため購入。
グリップは探してて見付けたバーテープと同じ素材が巻かれているモノをチョイス。
バーエンドキャップは随分前に購入して棚に入ってたモノを流用。
装着
仮組みしてみます。
バーテープは1巻きも使いませんでしたのでもう1巻きは予備として保管しておきます。
ケーブル類も問題ないので一度すべて外してバーテープを本巻きします。
各パーツの位置決めをしていきます。
ボルト類をしっかり締め込んで完成。
Before After
フラットバーでは非常にシンプルな外観でした。
ハンドルバーを変えただけで何やら仰々しい印象になってしまいます。
個人的にはフラットバーの方が好みです。
試走で感じたメリット
平尾から筑肥新道を通って小笹から長尾、長丘を抜けて高宮まで前半上り勾配、後半下り勾配の道をテストで走ってみました。
通常走行は1のグリップを握ってればいいですし、上り勾配は一番奥の先端部2を握ることで結構ラクになりました。信号がない平坦な道を走る場合はハンドルバー内側3で前傾姿勢が緩みます。
ロードバイクのような下ハンを握るほどの極端な前傾にはなりませんがフラットバーと比較するとペダルがラクに漕げ、今までの通勤で出る最高速の区間が体感同じ強度で+2km/h上がりましたし、平地ではもう1段上が欲しくなるくらいでした。
走行性能が上がったというのではなく、ポジションによって走行による身体の負担が減ったということでしょう。
いろいろ調整してみてポジションを確定してみたいと思います。
デメリット
ただ街乗りの場合メリットばかりではありません。
どうしても絶対車幅が広がったことで致し方なくすり抜けしたり隙間を縫わなければいけない場合は今までの感覚では絶対当たってしまいますから注意が必要です。
また低速走行で小回りの効いたハンドリングは鈍重になった反面、若干安定感は上がりました。
また最大のデメリットは折りたたみ時です。
フラットバーではステムを倒すだけでよかったもののこのハンドルバーはクランプを緩めて角度を変えないと折りたたみ時のサイズが大きくなりすぎるため輪行などの持ち運びが難しくなります。
そういう意味でも着脱にそこまで手間は掛かりませんので街乗りや輪行はフラットバーで、ロングライド時にはこのハンドルバーで運用するのが最適解なのかもしれません。