その造りじゃもたないと思ったんですがやはりもちませんでした
年が明けて早10日が経ってしまいました。今年もよろしくお願いします。
とにかく年末から新居のリノベーションや仕事やらで忙しない毎日を送っており、12月に撮影した動画の編集はおろかblogも書けない状況が続いております。
ただ昨年末に起こったPECOカスタムにおける最大の弱点を見付けて解決しましたのでその件を共有しておきます。
分解・組立で感じた疑問
メッキ調塗装のため一度フレームをすべてバラしました。
当初折りたたみ構造を支えているボルトナット類をチタンで作り直そうと考えて純正の部品を寸法取りして図面化しました。(結果的にこのボルトだけでPECO2.5台買えることになったので断念)
長いタイプと短いタイプがあります。この時ふと思いました。
『これ、剪断の力はどこで受けるの?ネジの根元?』
PECOで考えるとメインフレームとスイングアームを固定する箇所。ペダルを踏む力、フレームとスイングアームを保持する力含め一番剪断力を受けるボルトですが造りとしてもたないと思ったんです。
案の定スイングアームを固定するボルトが折れました
年末、やけに車体がグラつくことに気が付きます。
ボルトナットで固定されているためオフィスに着いたらすぐに六角ボルトで増し締めします。
が、スイングアームの箇所だけネジが効きません。
すぐ『折れてる』ことに気が付きます。
幸いフレームとスイングアームの間に挟まっているため抜け落ちはしませんが、ペダルを踏むとメインフレームとスイングアームが横方向にグラつくので気持ちよく走ることができません。
そもそもPECOはガシガシ漕いで乗るような自転車ではありませんので太い14インチに前後サスペンション付きでフワフワゆっくり走ることを主眼にしてると思うので速く走る方向へのカスタムには必ずどこかに限界が来ることは理解してました。
案の定分解・組立時に感じたボルトナットの違和感は的中したことになりましたが逆にレインボーライド以降もよく乗り切ったと思います。
抜本的な解決策を考える
メインフレームとスイングアームの剪断力を軸で受けているようでも実際その力はボルト部の根元で相当受けることになります。
いろいろ考えて図面化したのがコレです。
片側スイングアーム側からメインフレーム、反対側スイングアームまでをすべて軸で受け、ヌケ止めのボルトで固定する形にしました。素材は64チタンです。
いつもの加工業者に図面を送って10日ほどで完成しました。
早速装着。
いい感じに固定されてますのでしばらくこれで様子を見てみようと思いますが、多分大丈夫ではなかろうかと思います。
ただこういった本来想定されている使い方以上の速度や入力強度が増す方向へのカスタムの場合、何度もいうようですが1箇所を強化すればまた違うところに問題が発生しますのでイタチごっこになります。
次は他のボルトナットになると想定されますから念のため予備は作っておきましたのでその時がきたら即時対応します。