個人的にこのカスタムをしてよかった点、個別で気になる点
2021年9月28日 中華カーボンフレーム16インチ折りたたみ自転車 SAVANE FDB169Sを購入。
2021年10月1日 SAVANE FDB169S オフィス着。
カスタム計画のポイントは以下6点です。
- 純正チェーンドライブ → Gates Carbon Drive のベルトドライブ化
- 純正SHIMANO Sora 外装9速 → SHIMANO ALFINE 内装11速へ変更
- 純正16inch → 20inch406へ変更
- 純正塗装 全剥離・指定色にて全塗装(オリジナルステッカー製作)
- 純正ウェイトと同等以下に軽量化
- 油圧ブレーキ用ABSの導入
結果としてカーボンフレームとシートポスト、シートクランプ、ヘッドパイプのベアリングセットを残して全パーツ変更。
試行錯誤の末、2022年3月12日に完成して早1ヶ月。
各部を軽量パーツもしくはカーボン、チタン製へ入れ換え、1.67kgと重いALFINE 11を導入したものの純正比-0.52kg(520g)の8.77kg(ペダル含)を実現。
実運用バージョンとして各種パーツを導入後、実走行時間27時間、走行距離400km。個人的な部位別の感想です。
結論から言うと現時点での不満はペダル(原因はクランクでした)くらいで後は総じて満足度は高いです。
ハンドル周り
幅460mmのカーボンフラットバーをベースにTIOGA E-GRIP(ショート)、MAURA HS33(マスターシリンダー)、SHIMANO SL-S700(シフター)、KNOG Oi クラシックベル。さらにテールライトリモコンと右側はほぼスペースがなくなり、左側もGARMINの片持ち型ステーはありますが付いてもう1つくらいで埋まります。
狙ってフラットバーの幅を肩幅とほぼ同サイズと狭くしましたので左側は横方向に動きようがないのはいいとして、右側はシフターのレバーを常に掴んでいないと指が窮屈になります。フラットバーの幅をもう少し広いものと交換すればいいのですが、このタイトな感じが個人的にはスキなのでこのままでいいと思ってます。
それにしてもTIOGA E-GRIPの握り心地がとてもよく、ずっと握ってても疲労感や痛くなることがまったくありません。
SHIMANO ALFINE 11のシフター、SL-S700のインジケーターが幅広のため右側はほぼ埋まってます。
当初はジャマかなと思っていたバーエンドミラーですが、やはり小径車で速度が出るわけでもなく、ガチ勢のロードバイクや狭い道で自動車が近寄ってくるのをすぐに確認できるので道を早めに譲ることができますから今となっては必需品とすら思えるようになってきました。
GARMINセットについては本当に買ってよかったと思います。特にGARMIN CONNECTやSTRAVAでルートを作って保管しておいて転送。気が向いたらルートを呼び出してナビしてもらう。
あてもなくブラブラ走るのも楽しいですが、目的地を決めてそこまでゆるりと走るのも最高に楽しいのでEDGEは欠かせないアイテムになりました。
またVARIAはEDGEで操作できるので前屈みでライトまで手を伸ばして操作する必要がなく、停車時の自動輝度調整など痒いところに手が届く機能が備わってるので購入前は価格に疑問を抱いていましたが、満足度は非常に高いです。
Fブレーキ周り
当初は懐疑的だった自転車用ABS『OUTBRAKER』ですが、いろいろセッティングを変えて自分のベストポジションが見つかるとやはりピタッと止まる快感は変えがたいものです。
歩行者の急な飛び出しで17km/hくらいからかなりの急ブレーキを掛けて衝突を逃れた時もロックすることなくすんなり止まれたのですごく安心したことがあります。
油圧ブレーキであることと何より価格面のハードルはありますが、一度導入してしまうと外す選択肢はなくなります。
MAGURA HS33は混入エアの抜けづらさはあったもののそれさえしっかりできればHOPE RX4も相まって制動力、タッチ感含め文句の付け所がありません。
軽量化のためとはいえ、そもそもHOPE & MAGURAはどう考えてもパーツ本来の性能からしてこの自転車には超オーバースペックではあります。
サドル周り
サドルは心配要素のひとつでしたが、しっかり水平出しと前後の位置決めを繰り返し調整して決めたことで50km以上乗っていてもお尻が痛くてキツいと思うことは今のところありません。
それとSPIDER STRATUM、着座面が結構たわむのと通気性もいいので苦に感じることはありませんでした。
ただこれはSPIDER STRATUMが、という問題ではなくサドルの水平が狂うと途端にキツくなりました。
やはりセッティングは重要だとサドルで痛感しました。
警報ブザー付テールランプ、これは本当にいい買い物のひとつです。テールランプの機能、サイズ感と形状、警報ブザーの感度と音量すべて申し分なく、もし壊れても必ずリピート購入します。
トライアングルリフレクターは私のキャラに似合わずかわいいのです。ただ乗っている自分ではわかりませんが夜相当目立つようで『昨日の夜〇〇走ってたでしょ?』と目撃されますので隠密行動の時は外すことにします(=_=)
F駆動系
カーボンクランク、BBともに何も問題はありません。軽くてホントよく回ります。
ただ過去アルミ主体のミニベロの思い出と比較するともちろんGates Carbon Driveのベルトドライブという決定的な違いはありますが踏んでいて軽すぎるというか剛性感はあるのに何でか頼りなさを感じてしまいます。
やはりチェーンドライブのようにカチッとした回してる感ではなく、踏み心地の最初は柔らかいです。
ALFINE 11を組む前にカセットジョイントを組んで手で回すとわかるのですが、ベルトドライブがというよりもALFINE自体が回し始めを柔らかくしているのが一番の要因かもしれません。
踏めばガチンと付いてくるのではなくグニュっと柔らかく進むので脚や膝にはやさしのではと思います。
この踏み心地が一般的な自転車と比べて違う大きな特徴のひとつです。
導入するまで様々下調べしたGates Carbon Driveのベルトドライブですが、本当によかったと思います。
走行中は無音といってもいいほどとにかく静かなこと。油脂類を使わないためキレイなこと。ALFINE 11のセットラインの確認を怠らなければメンテナンスフリーなのは本当にありがたいですし、コスト面や内装変速によるウェイト増などデメリットを差し引いてもメインストリームになっておかしくないと思います。
街中を走るメンテナンスしてない錆びたチェーンで走る自転車を見ると特にそう思います。
超軽量のQRペダル、Aceoffix PD-069 Tiですがコレが少し不満です。
まず黒い塗装が少しずつ剥がれるというか取れてきます。白いスニーカーのソールと内側の紐がやけに汚れるなと思ったらペダルの塗装でした。
また最近軸部に少しガタがではじめました。QRなので仕方ない面もありますが、やはり漕いでる時に微かに感じるガタつきが不快感になりつつあります。
これはウェイト増を覚悟で今後変更するかもしれません。
R駆動系
R駆動系は私の怠慢によるALFINE 11のセットラインのズレ以外まったくトラブルフリーです。ただやはりリアタイヤの減り方がフロントに比べて相当に早いのでゆるポタ後に前後のタイヤローテーションはできるだけやらないといけません。
確かに郊外に出て信号がない平坦な道を走っている時451にしてもよかったとは思うのですが、ほぼ街中主体の走行であれば406の出だしの良さは変えがたいものがあります。
20インチ406サイズでのスプロケット比
ALFINE 11の推奨前後スプロケット比が1.8〜2.0とのことでしたが、個人的に感じるのは26や27インチとかのシティサイクルへ向けたものではないかと思います。
20インチ406では実際街中で6〜11段しか使いませんし、1段を使ったのは志賀島外周西側の坂を立ち漕ぎなしで登った時くらいですので5〜2段はほぼ使ってません。
現在20インチ406サイズでGates Carbon DriveのFスプロケット55T・リア24Tの2.29ですが、ホイールサイズはこのままでF63T・R22Tの2.86で常用段をもう少し下げれます。
このままでも街中を走る分には何ら問題ないのですが、やはり最終形として完成させたいのでベルトサイズも含め現在変更する予定でいます。
ROCKBROS バッグ類
当初ROCKBROS サドルバッグだけの予定でしたが、あまりの積載量不足から追加で購入した同じブランドのフロントバッグは本当に正解でした。
買い物したちょっとした商品も普通に入りますし、長距離走行のときはフェイスタオルや水分補給のための500mlペットボトルも入れておけます。走行中に飲むことはありませんのでボトルケージを付けなくてもいいです。
サドルバッグも丈夫で何の不満もありません。
ROCKBROSはとてもよいメーカーだと思います。
外観
ただでさえSAVANEの折りたたみ自転車は見掛けない上に日本国内ではほとんど見掛けないSHIMANOの内装変速機、ALFINE 11 と Gates Carbon Driveのベルトドライブ化、16インチ→20インチ406化、全塗装、オリジナルステッカー製作と手の込んだことをしましたので同じ自転車はありません。
『他人と同じは避けたい』という嗜好性が強いので個人的な満足度は高いですし、色も含め相当目立ちます。
サイクルショップのスタッフさんや自転車がスキとか興味がある方は声を掛けてくれることが多いので輪が広がるという意味でも楽しいです。
技術的な相談をしているとあるサイクルショップのスタッフさんはALFINE 11とGates Carbon Driveの組み合わせに興味があるとのことで参考のため細部の写真を撮らせてほしいとお願いされ、快諾したこともありました。
ただ逆を返せば交通ルール、マナーをしっかり守らないと悪目立ちになってしまいますし、看板を掲げているので結果としてイメージダウンに繋がってしまいます。
特にここ最近BLOGのアクセス数が驚くほど伸びてきておりますし、検索ワードを見るとGates Carbon Driveを使ったベルトドライブ化で訪れる人も多いようです。
素人ながらに多くのことを調べて組んだ自転車ですので、少しでも参考になればと思います。
試行錯誤の結果ムダな出費も結構ありましたが何とかここまで辿り着けました。とても勉強になりましたし、いろんな方との輪も広がりました。
今まで見落としてきた様々な景色を楽しませてくれますので本当によかったと思います。
すべての不具合を潰して快適に乗れる自転車になりましたので大事にしていきたいと思います。
今後は輪行に向けた準備、輪行によるゆるポタ、新しく出て交換するパーツの紹介をするとともに次の企てに向けて準備していきたいと思います。